神聖なる恋愛と日本精神

皆さんは恋愛にどんなイメージをお持ちですか。「恋愛したい！」と思う年頃の方もいれば、「もう家庭・家族もいるからすることは無いかな」という方もいると思います。

 

　私には人生のバイブルとしている本があります。それは江戸時代に書かれた書物「葉隠」と昭和初期に書かれた書籍「葉隠武士道」という本です。その書物には恋愛についても書いてあり、読んだ時には衝撃を受け、またそうでありたいと強く願うようになりました。

 

　「恋の至極は忍恋と見立て申し候」に始まり「恋死なん後の煙にそれと知れ　終にもらさぬなかの思いは」という言葉は皆さんもどこかで見聞きしたことがあると思います。神聖なる恋愛とはどういったものかが書かれていますが、その神聖なる恋愛観は「此事萬之心得にわたるべし」と結んでいます。

 

人目につかないところで己を磨く事、一人きりでも卑しいことを考えない事、にわか仕込みではボロがでてしまう。人にも打ち明けない神聖なる恋愛は、利他の尊さに気付き高い情操が発達し、人は向上するのです。と書いてあるのです。

 

　相手に想いを知られぬよう、相手の幸せを真に願い、自分がどう振る舞えば相手が幸せになるかを考え行動する。その精神の美しさを体感できるのが神聖なる恋愛なのです。真の恋愛は稀かもしれません。あなたの恋愛は神聖なる恋愛ですか。

 

そんな時、そっと陣中占ひを引いてみてください。

心の雲霧は晴れてやわらかな月明かりがみえてくることでしょう。

「月が綺麗ですね」・・・に込められた意味をくみとるような素敵な恋愛を後押ししてくれることでしょう。

（※明治時代の文豪である夏目漱石が英語教師をしていた時に、英語の「I　love you」を生徒が「我君を愛す」と訳したのに対し、漱石は「日本人はそんな直球には伝えない。月が綺麗ですね・・・とでも訳しておきなさい」という逸話です。この逸話の真偽は不明ですが愛の告白として広く知られるようになったそうです。）

 

 

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